「薄くてパリパリの食感と豊富なトッピングを気軽に楽しめるローマ風ピッツァとは」

 

私たちにとって「ピッツァ」といえば、パスタと並ぶ代表的なイタリア料理です。                               日本にも宅配のピザ屋さんが増えてきたり、レストランでも人気メニューとして提供されるのが一般的になってきたりと、ポピュラーな料理として親しまれています。

 

イタリアでは、一口に「ピッツァ」といっても、その特徴は地域によって異なり、ピッツァの本場はナポリといわれていますが、対するローマ風のピッツァにも独特な個性があります。

それは、どのような個性なのでしょうか。

今回は、ローマ風ピッツァの特徴やトッピング、気軽な楽しみ方をご紹介します。

 

1. ローマ風ピッツァの生地の特徴

ローマ風ピッツァと本場のナポリ風で、もっとも異なる点は、生地の厚さや固さです。

ローマ風ピッツァの生地はどんな食感なのでしょう。

そして、どうやってその食感は作られるのでしょうか。

 

 

1-1. 薄くてパリパリのローマ風ピッツァの生地

本場ナポリのピッツァの生地は、厚みがあってやわららかいのが特徴です。

それに対し、ローマ風のピッツァの生地は、薄くてパリパリの食感です。

この薄い生地は、「クリスピー」と呼ばれます。

薄くてパリパリなので、生地は砕けやすく、ナイフで簡単に切れます。

ローマ風ピッツァは、切り売りもされていて、ローマの街では、道を歩きながら食べる姿も一般的です。

 

 

1-2. パリパリの食感を出すための材料と作り方

ローマ風ピッツァの生地は、固さを出すために、基本のピッツァの生地とは材料もちょっとだけ違います。

ピッツァの生地の基本的な材料は、水、小麦粉、酵母と塩ですが、ローマ風ピッツァは、これにオリーブオイルを加えるのが大きな特徴です。

そして、それらを混ぜ合わせた後に、のし棒を使って薄く大きく引き伸ばします。

長い時間をかけて焼くことにより、ローマ風ピッツァならではのパリパリの食感にしていきます。

 

 

2. ローマ風ピッツァのトッピング

伝統的なナポリのピッツァは、トッピングの具材はシンプルですが、ローマ風のピッツァの具材はバラエティが豊かです。

それでは、どのような具材がトッピングされているのでしょう。

 

 

2-1.ピッツァのトッピングといえば赤いトマトソース

ピッツァときいて、多くの人がまず思い浮かべるのは、トマトソースを基本にした赤が中心のトッピングでしょう。

ローマのピッツァにも、もちろん「赤ピッツァ」と呼ばれる、トマトソースを使ったタイプのピッツァがあります。

 

たくさんのトッピングの種類があるピッツァですが、その代表格といえば、なんといっても「マルゲリータ」でしょう。

トマトソースとチーズとバジルが使われたシンプルなこのピッツァは、伝統的なナポリ風ピッツァの定番ですが、ローマ風のピッツァのトッピングメニューにもマルゲリータはあります。

ローマ風のマルゲリータは、生地が薄くてパリパリなので、食べ応えとしては軽めのタイプです。

 

なお、「マルゲリータ」とは、イタリアが統一されたときの初めてのイタリア王妃の名前です。

トマトソースの赤とバジルの緑、チーズの緑はイタリアの国旗を表しています。

「ピッツァマルゲリータ」は、イタリアの国民食であるピッツァの中でも、まさに代表格といえるトッピングメニューといえるでしょう。

 

ローマ風ピッツァのトマトソースを使ったものには、アンチョビを使った「ロマーナ」というメニューもあります。

こちらのトッピングの代表格は、トマトソースとアンチョビとモッツァレラチーズです。

名前の通りローマで考案されたものですが、ほかの地域にもあります。

 

そして、ローマ風ピッツァのトッピングの種類の豊富さを物語るメニューといえば、なんといっても「カプリチョーザ」でしょう。

この「カプリチョーザ」は、「気まぐれ」という意味で、何をトッピングするかは、シェフによってさまざまです。

数種類のチーズやオリーブの実、シーフード、ベーコンや野菜などがトッピングされています。

お店によって使われている具材が違うのも、楽しみのひとつです。

 

 

2-2.トマトソースを使わないピッツァ

具材の種類が豊富なローマ風ピッツァには、トッピングにトマトソースが使われていないものもあります。

赤いソースを使わないピッツァは、「白ピッツァ」とも呼ばれます。

「白ピッツァ」は本来、イタリア語では「ピッツァビアンカ」といい、トッピングが何ものっていない生地だけのものを指すのですが、豊富な具材を使うローマのピッツェリア(ピッツァ専門店)では、トマトソースを使わないピッツァを「白ピッツァ」と呼び、赤ピッツァと区別して並べている事もあります。

主なトッピングメニューは、ナスとパルミジャーノチーズを使った「ピッツァパルミジャーナ」や、ズッキーニとモッツァレラチーズとアンチョビをトッピングしたもの、さまざまな種類のチーズを組み合わせて使ったものなど、多種多様です。

 

 

3. ローマ風ピッツァの気軽な楽しみ方

ナポリなど、伝統的なピッツァの食べ方を重んじる地域では、熱々のうちに黙々と食べるために、切り分ける暇もないという理由からか、本来1人で1枚のピッツァを食べるものとされています。

しかし、薄くてカリカリした食感のローマ風ピッツァは、ナイフで簡単に切り分けられることもあって、小さいサイズの切り売りや、好きな分量を食べられる量り売りもされています。

ちょっと小腹が空いたときや子どものおやつに、観光でローマを訪れ、せっかくだからいろいろ味わってみたいときなどに、切り売りや量り売りはとても便利です。

軽くて少量のピッツァは気軽に持って歩けるので、食べ歩きをしたり、公園のベンチなどに腰かけて食べたりするという楽しみ方もできますね。

 

4. まとめ

代表的なイタリア料理のひとつである「ピッツァ」は、地域によって、個性的な違いがあります。

薄くて軽いカリカリした食感のローマ風のピッツァを、あなたのお店でお客様に味わっていただきませんか。

当社「ウェック」では、本場イタリアのピッツァの味をあなたのお店で再現し、メニューとして提供するお手伝いをいたします。

業務用ペレットピザ窯「BAKECOOK(ベイクック)」、「KIYAKI」の導入と活用方法のご相談は、ウェックまでお問い合わせください。

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