ペレットピザ窯「KIYAKI」や「BAKECOOK」の持つ特徴のひとつに、『環境に優しい』点があります。 一般的にピザ窯やオーブンは、薪やガスなどの燃料を燃やすことによって加熱するため、少なからず環境への影響を与えてしまうものですが、ペレットピザ窯ではその影響を最大限抑えられているのです。 そこで今回は、ペレットピザ窯がなぜ環境やご近所に優しいのか? その理由についてご紹介いたします。
1. ピザ窯の燃料と煙対策
ピザ窯で使われている一般的な燃料としては、美味しいピザを焼くには薪と思われる方が多いでしょう。
しかし薪といっても元となる木にはいくつかの種類があり、使用するシーンに応じて使い分けることが善しとされているのです。
まずメインで使用する薪の種類としては、桜やナラ、クヌギ・カシなどの広葉樹です。
なぜ広葉樹が薪に向いているのかというと、比重が重いため着火後すぐに非常に強い火力で燃えることと、持久力が高いのでしばらくのあいだ火力が維持されること、燃やした香りが良いことが挙げられます。
そのほかに針葉樹を使用する場合もあります。
針葉樹は油分が多いために煙突にススがつきやすいことから、基本的にはピザ窯には向いていないとされています。
しかし着火性が優れていることから、火つけ用としては有効活用されているのです。
針葉樹の薪でピザ窯内の温度を急激に上昇させたうえで、広葉樹で強い火力を維持するという使い方となります。
ただ、やはり薪を使う以上、煙の発生は避けられません。
そのため排気設備(煙突)はかならず取りつけられることになるのですが、外に排出した場合に近隣への影響が問題となります。
住宅密集地や隣に高層の建物がある場合などは要注意です。
地球温暖化の原因とされている二酸化炭素の排出を減らす木質バイオマス燃料ですが目に見える煙や匂いの近隣トラブルは少なからずあります。
煙や匂いが少なくて済むように考えることも重要といえるでしょう。
例えば薪窯の煙を少なくする手段として、温度を高温に上げて2次燃焼をさせる方法や、
触媒という特殊パーツを使い2次燃焼をさせる方法がありますが
後者の場合は、窯自体を特別な技術で加工する必要があり、現実的ではないかもしれません。
また特別なフィルター装置を別に取り付ける方法もあります。
こちらは効果が相当高いですが場所を取る、装置自体が大変高価、とハードルは高いようです。
2.ご近所にも煙で迷惑をかけないペレットピザ窯
実はこれらの煙問題は弊社のペレットピザ窯だと大幅に低減されるのです。
燃料の木質ペレットは薪に比べて含水率が圧倒的に低く、よく燃えてくれるため、わずかな時間で温度上昇でき、完全燃焼となるのも早く、煙は目でほとんど確認できないほどです。
強いて言えば着火時に少し出るぐらいです。
さらに同じ理由で匂いも少なく、しかも不完全燃焼のような嫌な匂いではないのです。
ペレットピザ窯の煙の有無を確認したい方ぜひ展示場にお越しください。常時焚いているピザ窯がありますので自分の目でご確認いただけます。また随時体験会を開催しております。
2. 木質ペレットの特徴
ペレットピザ窯では、燃料として薪は使用しません。
使用するのは『木質ペレット』という燃料です。
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、乾燥した木材を加工した木質燃料のことをいいます。
原料となるのは間伐材や製材工場で出た樹皮、端材などのようなそのまま廃棄されてしまうような木材です。
それらを集めて使いやすいサイズや形状に加工することで、再利用しています。
そういった木質ペレットが環境に優しい理由ですが、ひとつは間伐材を使用していることが挙げられます。
間伐材というのは、森林に生えている木々が密集することで健全ではなくなってしまうため、適正な密集具合に間引きをした際に発生した木材のことです。
間伐材は太さによって活用できない場合もあり、処理に困ってしまうところですが、木質ペレットとして加工することによって木材を無駄にしません。
また薪の場合、なんらかの理由によって伐採され不要となった木材を使用するという点は環境に優しいとはいえます。
しかし適当なサイズにカットして使用するだけなので、消費量が非常に多いことが特徴です。
一方で木質ペレットは端材などを集めて加工したもであるため、燃料として使用する木材の量としては薪よりも抑えられます。
それでいて火力や持久力に関しては決して劣ることはないので、オーブンの燃料としてはこのうえなく優秀と言えます。
3. カーボンニュートラルなので安心
カーボンニュートラルという言葉をご存知でしょうか。
二酸化炭素の排出にともなう考え方のことで、大きく捉えた場合に二酸化炭素の総量は変わらないという意味です。
具体的にどういうことかといいますと、まず木質ペレットも薪と同様に燃焼させることによって、二酸化炭素は発生します。
これは燃焼する以上避けられないことです。
しかし木質ペレットの場合には、原料となるのは間伐材です。
間伐材はもともと森林に生えている木であるため、間引かれるまでは成長する過程で必要な分だけ、二酸化炭素を吸収しています。
そういった間伐材を原料としている木質ペレットを燃焼させた場合に、発生する二酸化炭素は成長過程で吸収した分だけとされています。
つまり、森からいただいた「間伐材というエネルギー」により二酸化炭素を発生させてしまっても、
それらは「森を育てるエネルギー」として循環してゆきます。
木質ペレットであれば「二酸化炭素の総量はプラスマイナスゼロ」となりますので、環境に対して悪影響を与えてしまわないように、オーブンを使用できるのです。
ガスや電気を使用することとの大きな差です。
4. 燃料は自動供給なので無駄がない
通常のピザ窯のように薪を使用した場合、火力の調整は人間の手によって行われます。
火力をあげる場合には薪を追加で投入することになります、一定の火力を保つためには追加する薪のサイズなどを考慮したうえで行わなければいけません。
しかしKIYAKIやBAKECOOKは木質ペレットの供給が、自動で行われます。
オーブン内の火力と設定温度のズレを感知した場合に、追加燃料を投入することで、設定通りの温度に保つ仕組みです。
これが人間判断の場合、一定に温度を保つためにはそれなりの経験の知識が必要になることでしょう。
慣れるまでの間は失敗もしてしまい、薪を無駄に多く追加してしまうことも考えられます。
いくら薪が伐採された木材を再利用しているといっても、無駄に使用してしまうことは環境に対してよいとはいえません。
しかしKIYAKIやBAKECOOKであれば、燃料が自動追加であるため、不要な分を追加することはなくなることでしょう。
また薪の場合にはご自身で手ごろなサイズにカットする必要もありますが、かなりの重労働で作業中に排出する二酸化炭素は普段よりも多くなることでしょう。
木質ペレットの場合には工場で加工されたものを使用するだけであるため、そういったこともないのです。
5. まとめ
環境問題は非常に深刻で、私たちも普段の生活のなかで意識をすべきものといえるでしょう。
オーブンを使用するうえでもそれは変わりませんので、できるだけ影響の少ない器具を使用することをおすすめします。
KIYAKIやBAKECOOKでは今回ご紹介したように環境への影響も少ないうえに、オーブンとしての性能も申しぶんのないものとなっております。
業務用あるいは家庭用として本格的なオーブン導入をご検討中でしたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
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